糖尿病・生活習慣病
糖尿病・生活習慣病

糖尿病は慢性的に血糖値が上がってしまう病気です。1型糖尿病と2型糖尿病、その他の原因に分かれており、圧倒的に頻度が高く、生活習慣病の一つとされているのが2型糖尿病です。血糖値のコントロールにはインスリンというホルモンが非常に大切です。インスリンには血漿のブドウ糖を筋肉や脂肪に取り込ませる作用があるため、血糖値が上がりすぎないように働きます。
2型糖尿病の発症にはインスリン分泌不足とインスリンの効きの低下が関係しており、インスリンの効きの低下には過食、運動不足、肥満、ストレスといった生活習慣が関係していると考えられています。
糖尿病が悪い状況が長く続くと、全身の血管が障害され、身体の様々な臓器に影響を与えます。血糖のほか、コレステロールや中性脂肪、血圧といった要素も、すべて血管の病気と関連しています。
2型糖尿病は初期症状がほとんどなく、他の生活習慣病との関連性が深い病気です。糖尿病の進行や重大な合併症を防ぐためにも、健康診断などで糖尿病を指摘された場合は、放置せずにきちんと受診することが重要です。
このような症状やお悩みがある方はご相談ください。
糖尿病の症状は人によって様々です。初期は自覚症状が乏しく早期発見が難しい病気です。
気になる症状がある方や、健康診断などで高血糖や尿糖を指摘された方は早めの受診をお勧めします。
血糖値は食事の前後や時間帯などによって大きく変動します。そこで安定した血糖値の状態を表す指標として、現在、広く使われているのがHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)です。過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映し、糖尿病の合併症予防のための血糖コントロールの管理に有効とされています。
糖尿病には診断の基準があり、いくつかの項目に該当した場合に糖尿病と診断されます。
2度行われる検査において、以下のいずれかが両日で確認されると糖尿病と診断されます。
1度の検査で(1)〜(3)のうちの1つと(4)が同時に確認された場合、糖尿病と診断されます。
血管は血液を全身に循環させる重要な働きを持っていますが、糖尿病になると血糖値が高い状態が続き、その血管を傷つけ、全身の血管に様々な障害を起こします。
糖尿病の慢性的な合併症には、大きく分けて「細い血管の合併症」と「太い血管の合併症」があります。
初期から自覚症状なく進行します。網膜の毛細血管が傷つき視力低下や出血を起こし、最終的に失明に至ることもあります。
腎臓には糸球体という毛細血管のかたまりがあり、血液をろ過しています。高血糖の状態になると、この糸球体が傷つきやすくなり、放置することで徐々に腎臓が傷つけられ、尿と一緒にたんぱく質も出てきます。最終的には腎不全となり、人工透析が必要な状態に至ってしまいます。
糖尿病は末梢神経にもダメージを与えます。症状としては、手足がしびれたり、悪化すると痛みの感覚が鈍くなったりします(けがや火傷の痛みに気づかないなど)。とくに足は症状が悪化すると壊疽に至りやすく、場合によっては足の切断を余儀なくされる場合もあります。
動脈硬化のリスクには、糖尿病に加えてコレステロールや中性脂肪、血圧が高いことや、喫煙、肥満、加齢などもあり、これらがいくつも重なると動脈硬化はより進行していきます。
動脈硬化が進行すると、心臓を栄養する冠動脈の血流が悪くなる狭心症や冠動脈が詰まる心筋梗塞、脳の動脈が詰まる脳梗塞、足の動脈が詰まる閉塞性動脈硬化症といった病気を引き起こしてしまいます。
また、感染症や歯周病なども起こりやすくなり、最近の研究では、認知症とも関連があることがわかってきました。
1型糖尿病ではインスリンの分泌が低下または枯渇しているため、インスリン注射による治療が中心となります。2型糖尿病では食事療法、運動療法、薬物療法の三つが柱となります。糖尿病の治療は、合併症の発症・進行を予防することが目的です。
糖尿病において食事療法は治療の根幹となります。炭水化物、たんぱく質、脂質の三大栄養素をバランスよく摂ることや、ビタミン、ミネラルなどを欠かさず摂取することが大切です。また、間食の取り方や時間が大切です。
運動や日常生活動作を増やすことにより、筋肉で糖の代謝が亢進し、インスリン抵抗性も改善することから血糖値を下げる効果が期待できます。
また、2型糖尿病は運動不足や肥満などが原因として関係しているため、運動不足や肥満を解消することが糖尿病の改善や予防に繋がります。ただし、運動療法を行ってはいけない場合もあるため医師によく相談しましょう。
食事療法と運動療法だけでは、血糖のコントロールが上手くいかない場合には薬物療法を検討します。経口血糖降下薬を用いる内服療法や、インスリン、GLP-1受容体作動薬などの注射による治療があります。糖尿病のタイプや合併症の進行程度などによって、総合的に判断して決められます。
生活習慣病とは食生活がうまくいかない、運動不足、喫煙、過度の飲酒、過剰なストレスなど、が積み重なると起こる疾患の総称です。心疾患および脳血管障害の危険因子となる肥満症、高血圧、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化症などはいずれも生活習慣病とされています。
生活習慣病は健康診断などの一般的検査によって早期発見が可能です。決して安易に考えず、検査値に異常があったり、少しでも不安を持たれたりする方はお早めの受診をお勧めします。当院ではこれら生活習慣病の予防と治療に対して、一緒に相談しながら治療に取り組んでまいります。
血圧とは心臓から送り出された血液が動脈の内壁を押す力のことで、高血圧症は、正常範囲よりも高い血圧が続く病態をいいます。
血管の内壁は本来弾力性がありますが、血圧が高い状態が続くと血管の壁に圧力がかかり、次第に厚く、硬くなります。これが高血圧による動脈硬化です。また、血管に弾力性があるときは、血圧は基準値以下に収まりますが、動脈硬化などで血流が悪くなるとそれを補うために心臓がより強い力で全身に血液を送ることで血圧が上がります。こうした悪循環が常態化してしまうのが高血圧症です。
脂質異常症とは、血液中の脂質の値が基準値から外れた状態をいいます。「悪玉コレステロール」といわれるLDLコレステロールや血液中の中性脂肪(トリグリセライド)が必要以上に増えたり、あるいは「善玉コレステロール」であるHDLコレステロールが減ったりする病態です。これらの脂質異常はいずれも、動脈硬化の促進と関連します。
高尿酸血症とは血液中の尿酸が7.0mg/dLを超える病態をいいます。痛風や腎結石、尿路結石の原因になるほか、肥満や高血圧、脂質異常症、糖尿病を複合的に合併することが多いといえます。
血液中の尿酸が高い状態が続くと、尿酸の結晶が関節にたまり炎症が起きてきます。これを痛風といい、足の親指の付け根などに生じやすく、痛風発作はあまりの痛みで足を引きずってしまうこともあります。
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