2026年8月28日

健康診断の結果を見て、「血糖値が高い」「要再検査」と書かれていても、特に症状がないとついそのままにしてしまう方は少なくありません。
「少しくらい高くても大丈夫かな?」
「甘いものを控えれば下がるかな?」
「まだ糖尿病と決まったわけではないし……」
そんなふうに考えているうちに、次の健康診断まで1年が過ぎてしまうこともあります。
しかし、血糖値が高い状態を放置しないことはとても大切です。
まず確認したい「血糖値」と「HbA1c」
健康診断では、血糖値だけでなくHbA1c(ヘモグロビン・エーワンシー)が測定されていることがあります。
血糖値は、そのときの血液中のブドウ糖の量を示すものです。一方、HbA1cは過去1〜2か月程度の血糖の状態を反映するとされています。
例えば、健康診断当日の血糖値が少し高くても、前日の食事や検査前の絶食時間などが影響している場合もあります。
反対に、その日の血糖値はそれほど高くなくても、HbA1cが高い場合には、普段から血糖値が高い状態が続いている可能性があります。
そのため、「今回の血糖値が少し高かったから、糖尿病かもしれない」と自己判断するのではなく、血糖値とHbA1cをあわせて確認することが大切です。
「甘いものを食べていないから大丈夫」とは限りません
血糖値が高いと聞くと、「甘いものを食べ過ぎたせい」と考える方が多いかもしれません。
もちろん、糖分の多い飲み物やお菓子を頻繁に摂ることは血糖値に影響します。
しかし、血糖値を上げるのは砂糖だけではありません。
ご飯、パン、麺類などに含まれる炭水化物も、体の中でブドウ糖となり、血糖値を上げます。
また、糖尿病は食生活だけで決まるものではありません。遺伝的な体質、年齢、運動不足、体重の増加など、さまざまな要因が関係しています。
「甘いものはあまり食べないから大丈夫」と思っていても、血糖値が高くなっていることはあります。
健診で指摘されたら、まずは一度医療機関へ
健康診断で血糖値の異常を指摘された場合、まずは一度医療機関を受診することをおすすめします。
再検査をすると、健康診断ではわからなかった血糖値の変化や、糖尿病の可能性をより詳しく調べることができます。
早い段階で血糖値の上昇に気づくことができれば、食事や運動などの生活習慣を見直すことで改善が期待できる場合もあります。
一方で、すでに糖尿病になっている場合でも、早期から適切な治療を始めることで、将来の合併症を防ぐことにつながります。
糖尿病は、初期にはほとんど症状がないことも多い病気です。
「元気だから大丈夫」と思っている間に血糖値が高い状態が続き、気づいたときには神経、目、腎臓などに影響が出ていることもあります。
だからこそ、健康診断は「病気を見つけるため」だけではなく、将来の健康を守るための大切なきっかけになります。
健診結果をそのままにしないことが、将来の自分を守ることにつながります
健康診断で「血糖値が高い」と言われても、必ずしもすぐに糖尿病と診断されるわけではありません。
ただし、「次の健康診断まで様子を見よう」と放置するのではなく、一度きちんと自分の血糖の状態を確認しておくことが大切です。
健診結果を見て不安になった方、何年も「血糖値が高め」と言われている方、HbA1cについてよくわからないという方も、ぜひお気軽にご相談ください。
不動前おがわクリニックでは、糖尿病専門医として、検査結果をもとに現在の状態をわかりやすくご説明し、一人ひとりの生活に合わせた治療や生活習慣の改善をご提案しています。
「まだ大丈夫かな」と思っている今こそ、一度ご自身の血糖値と向き合ってみませんか。