2026年10月05日

秋から冬にかけて、インフルエンザが流行する季節になります。すでにインフルエンザA型が流行しています。
実は、糖尿病のある方は、インフルエンザにかかったときに重症化しやすいことが知られています。
インフルエンザにかかると、血糖値が上がることがあります
インフルエンザに感染すると、発熱や食欲低下、脱水などによって、普段より血糖値のコントロールが難しくなることがあります。
特に、発熱や感染による体のストレスで血糖値が大きく上昇することがあります。一方で、食事が十分にとれない場合には、使用している薬によっては低血糖にも注意が必要です。
つまり、普段は血糖値が安定している方でも、インフルエンザをきっかけに血糖値が大きく乱れてしまうことがあります。
また、糖尿病があると感染症に対する抵抗力が低下し、肺炎などの合併症につながるリスクも高くなります。糖尿病の方は、血糖コントロールが良好な場合でも、インフルエンザの重症化に注意が必要です。
糖尿病の方は、インフルエンザワクチンを
インフルエンザの重症化を防ぐためには、ワクチン接種が大切です。
糖尿病のある方は、インフルエンザの合併症や入院のリスクが高いため、毎年のインフルエンザワクチン接種が特に勧められています。
ワクチンを接種しても、インフルエンザに感染することはあります。
それでも、感染した場合の症状を軽くしたり、重症化や入院を減らしたりする効果が期待できます。
「去年はインフルエンザにかからなかったから大丈夫」と思わず、毎年の予防を心がけましょう。
もしインフルエンザにかかってしまったら
糖尿病の方が発熱や強いだるさ、咳、のどの痛みなど、インフルエンザを疑う症状が出た場合には、早めに医療機関へご相談ください。
感染中は血糖値が普段より高くなることもあるため、可能であればいつもよりこまめに血糖値を確認し、水分をしっかりとることも大切です。
食事がとれない場合には、自己判断で糖尿病の薬を中止したりせず、薬の種類や血糖値の状況に応じて対応する必要があります。体調が悪いときの薬の飲み方については、あらかじめ主治医に確認しておくと安心です(シックデイルールと言います)。
インフルエンザの治療薬は、発症早期に使用することで効果が期待できるため、糖尿病のある方は「少し様子を見よう」と長く我慢せず、早めにご相談ください。
インフルエンザの季節こそ、血糖コントロールを大切に
糖尿病の治療では、普段から血糖値を良好に保っておくことも、感染症への備えの一つです。
食事、運動、薬の管理に加えて、手洗いや十分な休養など、できることから感染対策をしていきましょう。
そして、糖尿病のある方は、インフルエンザが流行する前にワクチン接種を検討することをおすすめします。
「今年も元気に冬を過ごす」ために、早めの準備をしておきましょう。