2026年10月16日

インフルエンザが流行する季節になると、「家族がインフルエンザにかかったけれど、自分も感染しないか心配」「大事な予定があるので、予防する方法はないですか?」というご相談をいただくことがあります。
実は、インフルエンザには、発症を予防する目的で抗インフルエンザ薬を使用する「予防投与」という方法があります。
インフルエンザの予防投与とは?
予防投与とは、インフルエンザに感染した方と同居しているなど、感染のリスクが高い場合に、発症する前から抗インフルエンザ薬を使用する方法です。
タミフルなどのお薬を適切なタイミングで使用することで、発症するリスクを下げる効果が期待できます。ただし、服用すれば必ず感染や発症を防げるわけではありません。
どんな人が対象になるの?
特に、65歳以上の方や、糖尿病、慢性呼吸器疾患、慢性心疾患、腎機能障害などがあり、インフルエンザに感染すると重症化するリスクが高い方では、予防投与を検討することがあります。
健康な方でも、家族が感染した場合などに予防投与を希望されることがありますが、すべての方に推奨されるわけではありません。年齢や健康状態、感染状況などを踏まえて、医師が判断します。
また、予防投与は原則として自費診療となります。
予防投与を希望する場合は早めにご相談ください
予防投与は、感染した方と接触してから早い段階で開始することが重要です。タミフルの場合、一般的には接触後48時間以内の開始が目安となります。
なお、予防投与を受けても発症することはあるため、手洗いやマスク、家庭内での感染対策も引き続き大切です。ワクチン接種も、インフルエンザの重症化を防ぐための重要な対策です。
ご家族がインフルエンザにかかり、予防投与について気になる方は、お気軽にご相談ください。患者さんそれぞれの状況に合わせてご案内いたします。